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意外と知らない「しゃぶしゃぶ」のおいしい作り方。レシピのコツから具材、味変のタレまで紹介

寒い季節は温しゃぶ、暑い季節は冷しゃぶと一年を通して楽しめる定番鍋料理、しゃぶしゃぶ。具材を切ってサッとお湯にくぐらせるだけの手軽さが魅力ですが、シンプルな調理工程だからこそ、出汁の取り方や具材、肉に火を通す温度などちょっとしたコツを押さえるだけで格段においしく仕上がります。

今回は、意外と知らないしゃぶしゃぶのおいしい作り方や調理時のコツについて解説。ハイライフおすすめのしゃぶしゃぶに合わせるタレやソース、アレンジレシピもたっぷりご紹介します。

一年中楽しめる!しゃぶしゃぶの魅力

具材を切ってサッとお湯にくぐらせるだけのしゃぶしゃぶは、手抜きだと感じさせない究極の時短料理。シンプルな昆布出汁がベースなのでどんな具材とも相性がよく、しゃぶしゃぶすることで肉の脂が適度に落ちて、脂の多いバラ肉もさっぱりと食べられます。

比較的低温・短時間で調理するため、ビタミンBなどの水溶性で熱に弱い栄養素の流出を最小限に抑えられ、鍋の最後に雑炊を作れば、出汁に溶けだした栄養素も残さず摂取できます。

しゃぶしゃぶ(特に牛のしゃぶしゃぶ)は、ハレの日に食べる料理という印象が強いかもしれませんが、豚のしゃぶしゃぶは牛に比べて価格がリーズナブルであり、日常的に楽しめる料理です。

豚肉は牛肉に比べて脂が主張しすぎないため、ほかの具材ともなじみやすく、アクも出にくいのが特徴です。しゃぶしゃぶする肉の部位のバリエーションも豊富なので、豚のしゃぶしゃぶは部位の味比べをしながら、飽きずに楽しめるのも魅力といえます。

お湯の温度がポイント!しゃぶしゃぶのおいしい作り方

基本レシピ

  1. 水を入れた鍋に昆布を入れ、30分ほど浸けて旨みを引き出します。前日から準備できる場合は、一晩浸けてもOKです。
  2. 鍋を火にかけ、沸騰する直前で火を止めて、昆布を取り出します。

※湯温が70~80℃を超えると昆布の旨み成分はほとんど出なくなります。沸騰状態でぐつぐつ煮出すと昆布からえぐみやぬめりが出て、出汁の風味も損なわれますので注意しましょう。

  • ほんの少し塩を加えることで、食材の旨みが出やすくなり味が締まります。お好みで乾燥しいたけを加えると深み・旨みがさらにアップします。これで出汁の完成です。

※昆布が用意できない時、出汁を取るのが面倒な時は、白だしを使ってもOKです。

  • にんじんや大根などの固くて火が通りにくい具材から順番に加熱し、火が通ったタイミングで豚肉を入れます。豚肉の色がうっすら白くなったらできあがりです。

おすすめの部位

しゃぶしゃぶといえばロースの薄切り肉が一般的ですが、モモ肉も同じような味わいで価格もよりリーズナブルなのでおすすめです。以下を参考に、各部位の味比べをするのも楽しいですよ。

ロース:赤身の甘みが特徴です。繊維がきめ細かいため、食感の繊細さを感じられます。

肩ロース:味わいが濃厚で、肉の旨みや脂の香りを楽しめます。

バラ:脂身が多いため、とろける脂と、脂自体の甘さを感じられます。

モモ:脂身が少なく淡白な味わいですが、あっさりとしている分、量をたくさん食べられます。

豚肉の部位については、以下の記事で詳しく紹介していますのでご覧ください。

しゃぶしゃぶ用の薄切り肉でないとダメ?

しゃぶしゃぶ用の薄切り肉の厚さは、1〜1.5mm程度が一般的。肉が厚いと茹でた時に固くなってしまうため、なるべくしゃぶしゃぶ用の薄切り肉を選ぶのがおすすめですが、薄切りのこま切れ肉、切り落とし肉でも代用可能です。

豚肉をしゃぶしゃぶする温度の目安は?

しゃぶしゃぶする際の温度は70~80℃が適温です。ぐつぐつ煮立った沸騰状態の鍋に豚肉を入れると、一気に火が通ることでタンパク質が固まり、脂も旨みも抜けてしまいますので注意しましょう。豚肉をサッとくぐらせて表面を洗うように加熱し、豚肉の色がうっすら白くなり、ピンク色がほんのり残るくらいが食べごろです。

豚のしゃぶしゃぶと相性のよい具材

豚のしゃぶしゃぶに入れる具材は、水菜、豆苗、白菜、レタス、にんじん、大根、きのこ類などがおすすめです。変わり種でいうと、トマト・ミニトマトも意外とよく合います。こんにゃく類(板こんにゃく、したらきなど)には肉を固くするカルシウム成分が含まれており、豚肉とあまり相性がよくないため避けるといいでしょう。

固くて火が通りにくいにんじんや大根は、ピーラーなどで薄くスライスするのがおすすめ。どの具材も同じ時間で火が通るように、具材のサイズを揃える、厚みを調整するのがコツです。

しゃぶしゃぶをおいしく調理するコツ

豚肉をやわらかく楽しむには?

一度にたくさんの豚肉を入れず、食べる分だけを鍋に入れて加熱し、すぐに食べきるのが鉄則!そうすることで加熱しすぎることを防ぎ、豚肉をやわらかくおいしく楽しめます。

また、豚肉を1枚ずつ広げて入れるのも大事なポイントです。豚肉を重ねて入れたり、野菜などの具材の上に豚肉を乗せたりすると、加熱ムラができてしまいます。1枚ずつしっかりと出汁に浸けてしゃぶしゃぶすることで均一に火が通ります。

冷しゃぶを作る際のコツ

肉の旨みがお湯に逃げ出しやすいため、2Lのお湯に塩大さじ1、砂糖は大さじ1/2ほどを加えます。砂糖はお肉が硬くなりにくくなる効果があります。

沸騰したら火を止めて、200mlくらいのお水を入れます。温度を下げて70℃くらいにしましょう。

お肉を広げながら、お湯に入れてゆっくり加熱しましょう。一度にたくさん入れないことがポイントです。

豚肉の色がうっすら白くなったらザルにあげて水気を切り、常温で冷ましてください。オリーブオイルなどの油を少し加えて絡めておくことで肉がパサつきにくくなります。氷水や冷水で豚肉を冷やす手もありますが、肉の脂が固まったり水っぽくなったりしがちです。水を使いたい場合には、塩を加えた常温の水を使用するとよいでしょう。また、豚のしゃぶしゃぶが多少温かくても、しっかり冷えた野菜やドレッシングを添えれば、暑い夏も冷しゃぶをひんやりと楽しめます。

豚肉の旨みや栄養素が溶け出した冷しゃぶの茹で汁は、スープにするのがおすすめ。卵とトマトを加えるとあっさりとした味わいに仕上がります。ねぎや豆苗で色味をプラスし、味が薄い場合には中華スープや和風だし、ごま油を入れて調整してください。

締めの楽しみ方は?

しゃぶしゃぶ鍋の締めにはご飯を入れて雑炊にするのがおすすめです。また、ほかの鍋とは違って出汁があっさりとしているため、ラーメンやうどんをタレと絡めて、つけ麺風に楽しむこともできますよ。

ハイライフおすすめのタレ・ソースとアレンジレシピ

最後に、ハイライフおすすめのしゃぶしゃぶに合わせるタレ・ソースと、アレンジレシピを紹介します。

おすすめのタレ・ソース

しゃぶしゃぶといえばポン酢やごまダレが定番ですが、ポン酢の酸味が苦手という方は、ポン酢とごまダレを7:3で混ぜて楽しむのもおすすめ。また、めんつゆも意外としゃぶしゃぶとの相性がよく、豚肉本来の旨みやおいしさを引き立ててくれます。以下のタレ・ソースとともに、いろんな味変を楽しんでみてはいかがでしょうか。

和風トマトダレ

熟したトマト、しょうが、にんにく、みょうがを使った、さっぱりといただける和風ダレです。

材料と作り方はこちら↓

アジア風タレ

ナンプラーやパクチーを加えた甘酸っぱいアジア風のタレで、豚肉と野菜をたくさん食べられます。

材料と作り方はこちら↓

バンバンジー風タレ

豆板醤やみそ、ごまの風味が食欲をそそるバンバンジー風タレレシピです。

材料と作り方はこちら↓

さっぱりサルサソース

トマト、ピーマン、玉ねぎ、セロリ、パクチー、ライムを使った、野菜たっぷりでさっぱりとした味わいのサルサソースです。

材料と作り方はこちら↓

黒こしょうオニオンソース

ゆっくり煮詰めることで引き出される玉ねぎの甘みと、ピリッと効いた黒こしょうの辛みが食欲をそそります。

材料と作り方はこちら↓

おすすめのアレンジレシピ

暑い夏に!梅カツオ風味のさっぱり豚しゃぶ

豆苗と梅肉を豚肉で巻いてしゃぶしゃぶする、簡単ごちそうメニューです。

材料と作り方はこちら↓

豚しゃぶキムチそうめん

豚しゃぶとキムチを絡めてそうめんにのせるだけ。夏もさっぱりと食べられるスタミナメニューです。

材料と作り方はこちら↓

豚しゃぶと夏野菜の揚げ浸し のっけそうめん

豚しゃぶと夏野菜の揚げ浸しを添えて満足感アップ!栄養バランスも抜群なそうめんアレンジメニューです。

材料と作り方はこちら↓

豚肉の冷しゃぶとたっぷりなすの冷やし中華

暑い時期やさっぱりと食べたい時に最適!自家製ごまダレをかけた冷やし中華レシピです。

材料と作り方はこちら↓

今回ご紹介した基本レシピやコツを押さえれば、いつものしゃぶしゃぶが格段においしく仕上がります。タレ・ソースを変えるだけで、味のバリエーションもぐっと広がりますので、ぜひ一度お試しください。

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