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相次ぐ食品の値上げラッシュで家計への負担が一段と高まる中、ほかの部位に比べてリーズナブルで使い勝手のよい「豚こま切れ肉(以下、豚こま肉)」は家計の強い味方として重宝され、特売日にはお得な大容量パックをまとめ買いして冷凍保存しておく方も多く見受けられます。
そこで今回は、豚こま肉と、なす、ピーマン、もやし、玉ねぎ、トマトといった定番野菜を使って1週間を乗り切る「1週間献立レシピ」をご紹介します。毎月の食費を無理なく抑えたい方、毎日の献立選びのストレスから解放されたい方必見です!
1週間献立と食材まとめ買いのススメ
仕事や家事に追われる忙しい日々の中で、毎日の献立選びに苦労されている方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、1週間分の献立を決めて、食材をまとめ買いする方法です。あらかじめ献立を決めておけば何を作ろうかと悩む必要がなくなり、食材のまとめ買いによって食費の節約や時短につながるだけでなく、食材を腐らせて無駄にすることも減らせます。
献立を決める際には1週間の栄養バランスを考え、月曜日は肉、火曜日は魚という風に曜日ごとにメイン料理をパターン化することでメニューの偏りを防げます。同じ肉・魚料理であっても、和洋中をうまく組み合わせて味や見た目に変化をつけることで、飽きずにおいしく楽しめますよ。
豚肉をまとめ買いする際のコツ
もともと安価な豚こま肉ですが、大容量でまとめ買いすることでよりいっそう食費の節約につながります。その一方、豚こま肉はさまざまな部位の半端部分を集めた「切れ端肉」であり、加工時に手や空気に触れる回数が多いことから、他の豚肉よりも傷みやすい傾向にあります。そのため、購入したらなるべく早く消費し、すぐに調理しない分はすばやく冷凍しましょう。冷蔵保存なら2~3日、冷凍保存なら約2週間で食べ切るのが理想です。
冷蔵保存のコツ
スーパーで購入したトレイのまま冷蔵庫に入れると、トレイについたドリップが原因で肉が傷みやすくなったり、臭みが出たりする原因になります。豚こま肉をトレイから取り出し、キッチンペーパーでドリップや水分を軽く拭き取った後、ジップ付きの保存袋に入れて冷蔵保存します。大さじ1~2ほどの料理酒を加えてもみ込んでおくと保存性が高まり、肉もやわらかくなります。
冷凍保存のコツ
トレイから取り出してキッチンペーパーでドリップや水分を拭き取った後、ラップでしっかりと包んで冷凍します。この時、大きなかたまりの状態で冷凍してしまうと、中まで凍るまでに時間がかかり、肉が傷んでしまいます。なるべく薄く平らに広げてラップに包み、短時間で凍らせるようにしましょう。
あらかじめ小分けにしたり、調味料を加えて下味冷凍を行ったりすることで、その後の調理が楽になります。また、豚こま肉をボール状に丸めて保存袋に入れて冷凍しておけば、そのまま片栗粉をまぶして揚げることも可能です。何の料理に使うかを考慮して、あらかじめひと手間を加えておくことで時短調理にもつながります。
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解凍時のコツ
冷蔵庫でゆっくり時間をかけて解凍するのが理想的です。しかし、薄く広げて冷凍した豚こま肉であれば、解凍にそれほど時間はかかりませんし、半解凍状態になれば、炒める・煮るなどの加熱調理を行っても品質やおいしさに影響はありません。ただし、豚こま肉は一切れが小さく薄いことからドリップが出やすいため、レンジ解凍はおすすめしません。肉がパサつき、旨みが損なわれる原因になりますので注意が必要です。半解凍した肉の再冷凍も品質が落ちてしまうため、控えましょう。
まとめ買いに向く野菜は?
通年流通している野菜は価格が安定していて安いため、まとめ買いに向いています。旬の野菜も収穫量が増えることで価格が安くなる傾向にあり、旬の時期は栄養価も高くなるため、積極的に献立に取り入れるとよいでしょう。じゃがいも、にんじんなどの根菜類は常温保存ができ、日持ちするものが多いため、特売などの安い時期を狙ってまとめ買いをしておくのがおすすめです。
野菜は収穫後も呼吸をして生命を維持しており、その呼吸速度が大きいほど栄養成分を消耗しやすく、鮮度の低下につながります。野菜の呼吸速度は、葉茎菜類(ほうれん草、レタス等)>果菜類(トマト、なす等)>根菜類(じゃがいも、にんじん等)の順番で大きく、葉物に比べて根菜が日持ちしやすい理由はここにあります。
また、水分量が少ないものほど傷みにくいため、乾燥させてから出荷される玉ねぎやにんにくも日持ちしやすく、まとめ買いに向きます。
豚こま肉と定番野菜を組み合わせた1週間献立
今回はハイライフポークがおすすめする、豚こま肉と定番野菜5種を使った1週間献立をご紹介します。月曜日は昼食、火曜日は夕食と食べるタイミングをずらすようにすると、豚肉料理一択でも飽きずに食べられますよ。
まとめ買い食材リスト(2名分)
豚こま肉 1,500g
なす 3本
ピーマン 5個
もやし 1袋
玉ねぎ 1個
トマト 3個
食材の選び方と保存方法
■豚こま肉
肉のパサつきや臭みの原因となるドリップがトレイに出ていないかを最初に確認しましょう。鮮やかなピンク色をしていて、脂身部分は白・乳白色のものを選ぶのが正解です。赤身部分が黒ずんでいたり、脂身部分が黄色に変色していたり、くすんでいたりするものは避けてください。保存方法は上記「豚肉をまとめ買いする際のコツ」をご参照ください。
■なす
表面にハリやツヤがあり、持つとずっしりと重みを感じるものを選びましょう。なすは水分量が多い野菜なので、水分を逃がさないように保存することが大切です。なすの表面の水分を拭き取ってキッチンペーパーで1本ずつ包み、ジップ付きの保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。保存期間は1週間程度が目安です。
冷凍保存時には輪切りや乱切りなどの使いやすい大きさにカットし、冷凍用保存袋に入れます。冷凍することで水分が抜けて組織が壊れ、火が通りやすくなるためとろとろの食感を楽しめます。
■ピーマン
色が均一で濃く、見た目にツヤがあるもの、持つと重みがありしっかりとした弾力があるものを選びます。ピーマンは水気に弱いため、表面の水分を拭き取ってキッチンペーパーで1個ずつ包み、ポリ袋に入れて軽く口を閉じ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
冷凍保存時には、使いやすい大きさに切ってから冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍します。調理時には、冷凍状態のまま加熱調理を行いましょう。
■もやし
色が白くツヤがあり、透明感があるものを選びましょう。茶色く変色していたり黒ずんでいたりするものは避けてください。ほかの野菜と比べて傷みやすく足が早いため、新鮮さをキープするには、タッパーにもやしが隠れるくらいの水を張り、もやしを水に浸した状態で冷蔵保存します。3日に一度水を入れ替え、1週間以内に使い切ると良いでしょう。
冷凍保存時には、水には浸けず、冷凍用保存袋に移し替えて冷凍庫で保存します。購入した袋に入ったまま冷凍するのは、霜がつきやすいため好ましくありません。冷凍したもやしは離水しやすいため、解凍せずに冷凍状態のまま加熱調理しましょう。
■玉ねぎ
表面の茶色い皮がしっかりと乾燥していて艶があるものを選んでください。玉ねぎの首部分にも注意し、湿った感触があるものは避けましょう。玉ねぎは湿気に弱く、水分がつくと腐りやすくなります。冬場は風通しの良い場所で常温保存しても問題ありませんが、おいしく保つには冷蔵保存が理想です。新聞紙に包んで冷蔵庫で保管しましょう。冷凍保存する際は、くし切りやみじん切りなど料理に使いやすい形にカットし、ジップ付きの保存袋に入れて冷凍するのがおすすめです。
■トマト
皮に色ムラがなくツヤとハリがあるもの、ヘタの緑色が濃くピンとしていてしおれていないもの、ずっしりと重みのあるもの選ぶのがよいでしょう。トマトは寒さと外部からの衝撃に弱いため、表面の水分を拭き取ってキッチンペーパーで1個ずつ包み、肉厚で傷みにくいヘタ側を下にしてポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
冷凍保存時は、生のまま丸ごと冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いてヘタ側を下にして冷凍します。凍ったトマトを水にさらすと簡単に皮を剥くことができ、食感もやわらかくなるため、サラダよりもソースやスープなどの加熱調理に向きます。
豚こま肉と定番野菜を使った1週間献立
【月曜】豚肉、なす、ピーマンのコク旨ごま味噌炒め
ごまとバターの風味が効いたコクとまろやかさを感じる味わい。白ご飯が進むおかずレシピです。
使用するまとめ買い食材:豚こま肉、なす、ピーマン
材料と作り方はこちら
【火曜】リピ決定!便利な肉味噌で無限もやし
豚こま肉を使って食べ応え抜群の肉味噌を作ろう!アレンジ自在で、作り置きにもぴったりなレシピです。
使用するまとめ買い食材:豚こま肉、もやし
材料と作り方はこちら
【水曜】大人気☆なすときのこのミートソース
豚こま肉を使うことで肉感も旨みもたっぷり!大人も子どもも喜ぶ優しい味わいのミートソースレシピです。
使用するまとめ買い食材:豚こま肉、なす、玉ねぎ、トマト
材料と作り方はこちら
【木曜】コスパ◎食欲全開!豚こま肉のスタミナ丼
フライパンひとつで作れる、コスパ抜群の簡単丼レシピです。キムチ、納豆、豚肉の組み合わせは、栄養面でも相乗効果が期待できます!
使用するまとめ買い食材:豚こま肉、もやし
材料と作り方はこちら
【金曜】豚こま肉とトマトのマヨぽんパパっと炒め★
忙しい日でもさっと作れる!マヨネーズとポン酢でさっぱりおいしい、簡単炒め物レシピです。
使用するまとめ買い食材:豚こま肉、トマト
材料と作り方はこちら
【土曜】フライパンひとつで!お肉やわらか酢豚
豚こま肉を使ってリーズナブル&やわらかい仕上がりに。甘酢あんが食欲をそそる中華の定番、酢豚レシピです。
使用するまとめ買い食材:豚こま肉、玉ねぎ、ピーマン
材料と作り方はこちら
【日曜】絶品!やわらか!おいしい豚のしょうが焼き
合わせ調味料にメープルシロップを使用した、ハイライフ自慢のしょうが焼きレシピ。玉ねぎとのバランスも良く、メープルシロップの効果でさっぱりとまろやかな味わいに仕上がります。
使用するまとめ買い食材:豚こま肉、玉ねぎ、
材料と作り方はこちら
食費の節約、時短につながる、毎日の献立選びのストレスから解放される、食材を無駄にすることを減らせるなど、メリットづくしの1週間献立。ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。