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日常使いにもアウトドアにも最適!豚肉のかたまり肉・骨付き肉の魅力と簡単レシピ

「調理に手間がかかる」「料理初心者には難易度が高い」というイメージが先行し、敬遠されがちな豚肉のかたまり肉・骨付き肉。しかし、実はとても簡単に調理でき、単に焼くだけではない、使い勝手の良い万能なお肉であることをご存じでしょうか?今回は、豚肉のかたまり肉・骨付き肉の魅力や調理・保存のテクニックについてお伝えするとともに、家庭でもアウトドアでも手軽に作れる簡単レシピをご紹介します。

豚肉のかたまり肉・骨付き肉の魅力

バックリブ

一般的にスーパーで販売される豚肉のかたまり肉は、バラ、肩ロースといった部位が中心です。店舗によっては、ロースやヒレのかたまり肉を取り扱っている場合もあります。骨付き肉には、スペアリブ(バラの骨付き肉)、肩スペアリブ(肩側についている骨付き肉)、ポークチョップ(ロースの骨付き肉)などがあります。

薄切り肉にはないジューシーな味わい

かたまり肉・骨付き肉の一番の魅力は、肉本来の旨みやジューシーさを楽しめるところです。日本では昔から焼肉やしゃぶしゃぶなどの薄切り肉が好まれてきましたが、食の欧米化が進んだことで、かたまり肉、骨付き肉が一般的に食べられるようになってきました。かたまりで焼くことによって肉汁をぎゅっと閉じ込め、旨みを逃すことなく調理することが可能です。かたまりで豪快に焼く迫力感と肉々しい味わい、ボリューム感は薄切り肉にはない魅力といえます。

日常使いにも最適。料理初心者でも安心

かたまり肉・骨付き肉と聞くと、ホームパーティーやキャンプ、バーベキューで、そのまま豪快に焼いて食べるイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、プルドポークや角煮といった煮込み料理にすることで、一度にたくさん調理して作り置きができるため、日常使いにもぴったり。具材を入れて煮込むだけで火加減も難しくないため、料理初心者にもおすすめです。また、かたまり肉は好みの厚さにカットして焼いたり、角切りや細切りにして別の料理に使ったりすることも可能。実は調理も簡単で使い勝手の良い存在なのです。

リーズナブルな価格と保存性の高さ

薄切り肉に比べて肉の加工工程が少ないことから、かたまり肉・骨付き肉の価格は比較的リーズナブルです。肉は空気に触れることで鮮度が落ちるため、加工工程・作業量が少ない=空気に触れる時間が少なくなり、薄切り肉に比べて保存性が高いといえます。お財布に優しく日持ちのするかたまり肉・骨付き肉は家計の味方でもあります。

豚肉のかたまり肉・骨付き肉のおいしい食べ方

かたまり肉・骨付き肉は、そのまま豪快に焼く以外に煮込み料理や揚げ物に向いています。脂の旨みと濃厚な味わいを楽しみたい時にはバラやロースを、さっぱりと仕上げたい時にはヒレを使うのがおすすめです。骨付き肉は骨から旨みと出汁が出ることから、かたまり肉以上に味わい深く、特に骨の周りはコクのある風味が楽しめます。手づかみで豪快に、骨周りの肉にかぶりつくのも醍醐味です。通常はバラのかたまり肉を使うことが多い角煮も、スペアリブ(バラの骨付き肉)を使って骨を一緒に煮込むことで味わいが増します。

かたまり肉を使った手作りひき肉

ハイライフポークがおすすめする食べ方として、かたまり肉を使った手作りひき肉をご紹介します。スーパーで売られているひき肉は細挽きで、肉感をあまり感じられないことが多いですが、かたまり肉を包丁で粗くカットすることで、ちょっぴり贅沢な粗挽きひき肉を作ることができます。(ミキサーやブレンダーを使っても◎)手作りひき肉を使ったおすすめ料理は、餃子、焼売、ボロネーゼパスタなど。肉感たっぷりの粗挽きひき肉を使うことで、食感と食べごたえたっぷりの味わいに仕上がります。

脂のジューシーさが好きな方は「バラ」、さっぱりながらコクがある味わいが好きな方は「肩ロース」のかたまり肉を選ぶなど、自分好みの部位を使うといいでしょう。複数の部位を混ぜることでスーパーには売られていないオリジナルブレンドのひき肉を作ったり、部位の食べ比べをしたりするのもおすすめです。そこまで時間と手間をかけられないという方は、手切りした少量のかたまり肉と既存のひき肉を混ぜるだけでも、いつもの料理がグレードアップします。

おいしい豚肉の見分け方

豚肩ロース

かたまり肉・骨付き肉に限らず、ドリップと呼ばれる赤い血のような肉汁は、肉のパサつきや臭みの原因となります。まずは、ドリップがトレイに出ていないかを確認しましょう。

かたまり肉の場合、赤身部分にツヤがありみずみずしいものを選び、赤身の表面が乾いているものは避けてください。表面が乾いているということは、カットされてから時間が経ち、鮮度が落ちている目印です。脂身は白くて鮮やかなものが好ましく、薄黄緑や黒っぽく変色しているものは避けましょう。また、バラのかたまり肉であれば脂身が多すぎるものは避け、脂身と赤身のバランスが1:1くらいのものを選ぶなど、脂の比率にも気をつけるといいでしょう。骨付き肉の場合は、骨がきれいに切られている(骨が欠けていない)ものが好ましいです。豚の個体差によってバラつきはありますが、見た目の肉付きがよく、骨が大きいものは味も良い場合が多いです。

 

豚肉の正しい保存方法

豚肉の鮮度を保つために大切なポイントは、なるべく空気に触れさせないようにすることです。かたまり肉・骨付き肉は、薄切り肉に比べて空気に触れる面積が少ないことから比較的日持ちしやすいですが、空気に触れることで酸化し痛みやすくなることに変わりはありません。豚肉をおいしく楽しむために、正しい保存方法を理解しておきましょう。

冷蔵保存の場合

トレイについたドリップは、肉が痛む原因になります。豚肉をトレイから取り出してキッチンペーパーで押さえた後、新しいキッチンペーパーで包み、ジップ付きの袋に入れて冷蔵庫で保存します。この時、なるべく空気に触れさせないために、袋の中の空気は極力抜くようにしましょう。翌日キッチンペーパーがドリップで濡れていた場合、ペーパーを取り替えておきます。骨付き肉も同じ保存方法で問題ありませんが、骨の中にも水分や血液が含まれていることから、骨なしのかたまり肉に比べると痛みやすいことを頭に入れておきましょう。豚肉を冷蔵保存する時は、温度を5度以下に保つのが理想とされています。なるべく温度変化が少ない冷蔵庫の下段やチルド室に保管することをおすすめします。

冷凍保存の場合

キッチンペーパーでドリップや表面の水分を拭き取り、ラップでしっかりと包んで冷凍庫に入れます。家庭用の冷凍庫は温度変化が起きやすく、水分が蒸発して冷凍焼けになったり、匂いがついたりしやすいため、心配な方はラップを二重にして包むことをおすすめします。冷凍保存した場合でも一ヶ月以内に使い切るのが望ましいです。

また、肉を解凍する際にも十分な注意が必要です。ポイントは、なるべく低い温度でじっくりと解凍すること。一番好ましいのは丸一日をかけて冷蔵解凍することですが、急いで解凍したい場合には流水解凍、もしくは氷水につけて解凍しましょう。湯煎やレンジ解凍はドリップが出やすくなり、肉の品質を劣化させる原因になるため避けましょう。

 

豚肉のかたまり肉・骨付き肉の調理のコツ

カット方法

かたまり肉は、繊維が残っていると固く感じる原因になるため、調理前に肉の繊維を断つようにカットしておくことで、やわらかく仕上がります。食べた時の歯切れの良さにもつながりますので、忘れずにそのひと手間を加えてみてください。

火加減

厚みのあるかたまり肉・骨付き肉を焼いて調理する際、生焼けになったり、逆に火を入れすぎて固くなり肉がパサついたりと、火加減が難しいと感じる方もおられることでしょう。ポイントは、まず強火で肉の表面を焼き固めて、肉汁を逃さないように壁を作り、その後弱火でゆっくりと火を入れることです。もし焼き足りなかった場合には再加熱すれば良いだけですので、最初に火を入れすぎないという点を意識しておくと失敗を防げます。

骨付き肉の場合、骨周りや肉が反っている部分は火が入りにくいため、フタをして蒸し焼きにするといいでしょう。そうすることで焼きムラできず、均等に火が入ります。骨付き肉はふっくらと焼き上げるよりも、焦げ目が付く程度にカリッと焼き上げる方が肉の旨みが引き出され、おいしく仕上がります。

肉の骨離れを良くする方法

骨付き肉は、骨と肉ががっちりくっついて食べにくいと思われることも多いですが、前述のように最初に蒸し焼きにしておくことで骨離れが良くなります。蒸し焼きで均一に火を入れ、しっかりと火が入ることで、繊維の固いところがほぐれてくるというわけです。下茹でをするという方法もありますが、茹でることで肉の旨みが流れ出てしまうため、肉の旨みやおいしさを逃さないという点ではあまりおすすめできません。

キャンプやバーベキューなどのアウトドア時に、フタを持ち合わせていない場合には、網の上で直焼きするよりも、アルミホイルで包んで焼くことで蒸し焼き状態を作ることができます。肉に火が通った後にアルミホイルから取り出し、表面をさっと香ばしく焼くことでよりおいしく仕上がります。特にタレ漬けにしたかたまり肉・骨付き肉をそのまま焼くと、周りだけ真っ黒になってしまうことがありますので注意しましょう。

 

アウトドアでも家庭でも手軽に作れる!おすすめ簡単レシピ

かたまり肉・骨付き肉のおいしさを存分に楽しめる、ハイライフポークがおすすめする簡単レシピを3点ご紹介します。

肩スペアリブの角煮

 

圧力鍋を使わず、お鍋で煮るだけの簡単レシピです。肩スペアリブの骨付き肉を使うことで、骨から出汁と旨みがぐっと引き出されるとともに、バラ肉で作る角煮よりも脂身が控えめなのであっさりとした味わいに仕上がります。最初に肉を香ばしく焼き目を付けるのがポイントです。

<材料>(2人分)
肩スペアリブ 500g
ごま油 大さじ1/2

【調味料】
ねぎ(青い部分) 1本分
生姜(薄切り) 40g(1/2片分)
酒、みりん 各大さじ3
砂糖 大さじ2
水 500ml
醤油 大さじ4
半熟茹で卵 適量
茹でた小松菜 適量

<作り方>

  1. 鍋にごま油を温め、肩スペアリブを香ばしく焼く。
  2. 鍋に醤油以外の調味料全てを加える。沸騰したらアクを取り除き、フタをして弱火で40分煮る。
  3. 醤油を入れて更に20分煮る。肉が十分に柔らかくなれば出来上がり。
  4. 半熟ゆで卵と茹でた小松菜を添える。

 

スペアリブのハニーマスタードグリル

 

タレに漬け込んでおき、フライパンで蒸し焼きにするだけの簡単レシピです。漬け込むことで肉自体もやわらかくなり、味付けに失敗する心配もありません。前日から仕込んでおけば、キャンプやバーベキューなどのアウトドアでも手軽においしく楽しめます。

非常に焦げやすいため、強火は厳禁です。キャンプやバーベキュー時に網の上で焼く際には、アルミホイルに包んで火を入れた後、仕上げに強火で炙って香ばしく仕上げるのがポイントです。

<材料>(2人分)
スペアリブ(肩スペアリブやバックリブなど) 400g
はちみつ(メープルシロップでも可) 大さじ2
マスタード(粒マスタードでも可) 大さじ2
醤油 大さじ2杯
白ワインorお酒 小さじ1
ニンニクすりおろし 小さじ1
こしょう 少々

<作り方>
1.全ての材料を混ぜ合わせて、肉を半日漬け込む。
2.肉をフライパンに入れ、中火で蒸し焼きにする。

 

プルドポーク

 

北米の料理として親しまれているプルドポークは、3ステップで作れる簡単レシピである上に、保存が効きアレンジレシピもたくさんあることから、日常使いの作り置きメニューとして人気です。

野菜とお肉を火にかけて、ほっておくだけのシンプルなレシピなので、キャンプやバーベキューなどアウトドアでも大活躍!バンズに挟んでハンバーガーにしたり、焼きそばの具にしたり、カレーにリメイクしたり(プルドポークを作り終えた残りのスープと野菜に水を足してルーを入れるだけ)と、アレンジ自在です。

<材料>
豚かたまり肉 500g
※おすすめの部位は「肩ロース(ほどよい脂でジューシー)」または「ウデ(赤身多めであっさり)」
※脂身部分は取り除いておく
たまねぎ 1/2個
にんじん 1/2本
セロリ 1/3本 葉をいれてもOK
塩 小さじ1
こしょう ひとつまみ
水 圧力鍋の場合200ml、他の鍋の場合600ml

<作り方>
1.たまねぎ、にんじん、セロリを5mm~1cm程度にスライスし、豚かたまり肉に塩こしょうを振る。
2.鍋に野菜を敷き、その上に①の豚かたまり肉をのせ、水を加えて火にかける。沸騰したら蓋をして、弱火で煮る。
※圧力鍋であれば、肉500gに対して、水200ml、加熱時間は50分。他の鍋であれば、肉500gに対して、水600ml、加熱時間は100分。
※蓋をきちんと閉め、途中でひっくり返したり混ぜたりせずほったらかしでOK。ただし蒸発が多い場合は、焦げ付かないように、なくなった分の水を追加する。
3.ほろほろと崩れる位に柔らかくなったら、フォークを2本使って豚かたまり肉をお好みの太さにほぐして盛り付ける。
※細さは大体5mm位がおすすめ。肉感が欲しい場合は太めでもOK。

ハイライフポークのレシピページでは、プルドポークのアレンジレシピや骨付き肉を使ったレシピも数多く掲載しています。ぜひそちらも参考に、豚肉のかたまり肉・骨付き肉のおいしさを堪能してみてください。

https://hylifepork.com/recipes/

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