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豚は俊足!?豚についてもっと知ろう!意外と知らない豚トリビア

私たちの生活に身近な豚ですが、意外と知られていない特徴や生態がたくさん存在します。この記事では、思わず人に話したくなる豚に関する豆知識を一挙紹介!ハイライフポークの特徴やこだわりも交えて解説します。

1. 豚のルーツは、野生のイノシシ

豚は元々、野生のイノシシを家畜用に品種改良して作り出された動物だったことをご存じでしょうか。大昔の石器時代からイノシシが食べられていたことがわかっており、その後野生のイノシシを飼い始めたとされています。

野生のイノシシが家畜化された理由として考えられているのは、雑食性で多産、環境に適応しやすい動物であった点、群れをなして生活する習性から人間が飼育しやすい点です。牛や馬の産仔数が基本的に1頭であるのに対し、イノシシは1回の出産で4〜5頭であることから、食糧資源として非常に重宝されたといわれています。

家畜化されたイノシシは長い年月をかけて品種改良や交配がなされ、豚へと進化。豚はイノシシよりもさらに繁殖能力が高いことから、大きく変化を遂げて、豚肉の美味しさが広まっていきました。

2. 豚は、1回の出産で何頭くらい産むの?

品種や年齢によっても異なりますが、豚は一般的に、1回の出産で約10頭の子豚を産みます。また、1年に2〜3回の分娩が可能なため、母豚は1年間で20〜30頭の子豚を産む計算になります。

産まれた時の体重は1.5kg程度ですが、6カ月後には100kgを超えるという成長スピードが非常に早い動物です。

3. 豚はどんなものを食べて育つの?

豚は雑食性の動物ですが、家畜として飼われる豚は、主に麦やトウモロコシなどの穀類を原料とした配合飼料を食べて育ちます。発育や繁殖能力を高めるために必要な栄養素をバランス良く含んだ飼料で、配合量や内容はその養豚業者によってさまざまです。

ハイライフの養豚場があるカナダ・マニトバ州は、氷河水とも呼ばれるクリーンな水資源が豊富。かつ高品質な麦の産地としても有名であり、その大麦・小麦とトウモロコシ、大豆そしてハーブなどをバランス良く配合することで、臭みがなく、日本人好みの柔らかく脂身のさっぱりした肉質を実現しています。

その飼料配合は自社の栄養士によって開発された「ジャパン・プログラム」によって管理され、穀物の栄養価は収穫年によって異なることから、栄養価を毎年測定し、必要に応じて飼料配合を見直すことも行っています。

また、豚に与える飼料の原料段階から品質管理を徹底。穀物原料が届いた時点で品質検査を行い、自社基準を満たさないものは使用しません。

4. 豚の体温と体脂肪率は?

豚の体温は38~39℃で、人間よりも少し高め。体脂肪率は15%程度です。成人男性の標準体脂肪率が10〜19%、成人女性は20〜29%であることから、豚は意外と体脂肪率が低いことがわかります。一見ぽっちゃり体型に見える豚ですが、実は太っているわけではなく、バランスの良い脂肪のつき方をしているのです。

5. 豚の鳴き声は?

ブーブーという鳴き声のイメージが強い豚ですが、さまざまな鳴き声のバリエーションが存在し、豚同士でコミュニケーションを取っています。

例えば、お腹が空いている時は「グォー」、周囲の仲間に危険を知らせる時は「ヴォッ」、母豚が子豚に母乳をあげる時には「グウグウグウ」と鳴くなど。人間と同様に、時と場合によって鳴き方を分けて感情を伝えています。

6. 実は足が速い!

太っているというイメージから、足が遅いと思われがちな豚ですが、実はかなりの俊足です。短い手足ながら野生の豚は時速40kmで走れるといわれ、秒速で表すとなんと約11m/秒!100mを約9秒で走れる計算です。

7. 非常に賢い動物である

豚は知能が高い動物としても知られています。人を見分けたり、鏡に写っているのが自分自身であることを認識できたりする能力を持っています。また、トイレや寝る場所、食べる場所をきちんと区別しており、所構わず用を足すという行動はしません。

知能に加えて嗅覚も優れており、地中にある高級食材のトリュフを探すため、雌の豚が活躍していることも有名です。トリュフには雄の豚が持つフェロモンと同じ成分が含まれており、その匂いを嗅ぎつけて掘り起こします。

8. 豚はストレスに弱い動物

豚は動物の中でも特にストレスに弱い動物といわれています。少しの温度変化で食欲がなくなったり、病気になったりすることも。育つ環境によって豚の健康状態は大きく変わり、豚肉のおいしさにも影響しますので、いかにストレスを少なくするかが重要となります。そのために必要なのは、清潔な空気環境の整備、適切な温度・湿度管理、豚舎清掃の徹底など。人と同じように、豚が気持ち良く生活できる環境を整えることが必須となります。

ハイライフでは、通常よりも豚の移動を増やし、清掃の頻度を上げ、清潔な飼育環境を保つとともに、豚が健康的に自由に動き回れるよう、充分な広さのスペースで豚を育てています。移動時には坂道を下ることが苦手な豚の生態を考慮し、できるだけ平らな場所を移動させるといった細かな配慮も。

また、人里離れた場所に豚舎を設け、豚舎と豚舎に一定の距離があることで、病原菌を外から持ち込んだり、伝染病が広がったりするリスクも抑えることが可能に。ストレスのない環境でのびのびと育つともに、バイオセキュリティの高い飼育環境を整えています。

以上、豚に関する豆知識についてご紹介しました。ハイライフポークのこだわりについては、以下の記事で詳しくまとめていますので、そちらもぜひご覧ください。

ハイライフポークの品質について

https://biz.hylifepork.com/pages/quality

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